「ハワイ日系人とホレホレ節

ハワイ島コナのコーヒーミュージアムにて
 広島を中心に発行されている中国新聞の「広場欄」に事務局長が投稿した文章を番外編として載せます。上の写真のように,移民していった人々も,剣道をやっていたようです。
「ハワイ日系人とホレホレ節

(教員  出張 幸雄)

 先日のNHKのど自慢はハワイから衛星中継され,日系4世のアリソン・新川さんが「ホレホレ節」を歌い見事に優勝した。「ホレホレ節」は日系移民の労働歌であり,祖国日本への郷愁と,辛いさとうきび畑での労働を切々と歌ったものである。4世のアリソンさんには1世の人々が耐えた辛苦の体験こそ無かろうが,後のインタビューで「先祖に感謝します。」と語っていた。ハワイ社会で日系人の地位を築いてくれた先達に対する感謝の気持ちを忘れない,その爽やかさに好感が持てた。

 ハワイへ旅行するというと,みなさんはどのようなイメージを持つだろうか。ビーチやショッピングも確かに楽しみの一面ではあろうが,現在ではハワイ州の20%を占める日系人の歴史をたずねてみるのも面白いと思う。ビッグアイランドと呼ばれるハワイ島のホノカアには,後藤潤氏の記念碑がある。
後藤氏は日系人労働者に頼りにされ,よく相談を受けていたそうであるが,資本家との争いに巻き込まれ殺害された。現在ではそれらの恩讐を乗り越え交流のシンボルとなっており,地元の方々が大切に記念碑を守っておられる。

 日系人がたどった足跡を知ることは,国際交流を考えるヒントになると思う。

(広島県 高田郡)

(2000/7/1)

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後藤潤記念碑
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