「ふるさとの道場で稽古できることの喜び」
 春霜会のHPを開設して,はや4ヶ月が過ぎました。これからこのページに事務局長のつぶやきを書き込んでいきたいと思います。皆さん,気軽に立ち寄ってください
 
 さて,トップページで最近の昇段者の名前がくるくる回っているのを見ていただきましたか?剣道を修行する目的は,もちろん昇段だけではありませんが,でもいざ昇段審査となるととっても緊張するし,合格すればそれなりに嬉しいものです。2000年3月に府中市で実施された中央審査会では,第17期生の桑岡君が見事四段に合格し,私にとっても感慨深い審査会となりました。というのも,これまでに中央審査会で昇段したものは私を含めて,出稽古で他の道場の先生方に指導を受けながらの昇段でしたが,桑岡君は初めて春霜会の稽古の中から生まれた四段だったからです。桑岡君本人が精進したことは言うまでもありませんが,それでも春霜会の稽古の中から四段が誕生したということで,自分の時とはまた違い,格別の感慨がありました。
 私は仕事がら,転勤の度にそれぞれの校区にある道場でお世話になります。教員の転勤は,4〜6年,早ければ1年(私だけか?)であるため,新しい学校に変わると,それまでにお世話になった先生方とはどうしても疎遠になりがちになってしまいます。そういうことを何年か繰り返していると,自分の居場所というか,落ち着いて稽古できる場所が無性に欲しくなります。
 そんなとき,来女木剣道スポーツ少年団で育った若い人たちが,ふるさとに帰って就職し,一緒に稽古することができるようになりました。OB・OGの会ですから,一人ひとりにとって,この来女木公民館が初めて竹刀を握った道場であり,初めて面を打ち込んだ場所なのです。よく考えてみると,現在では近隣の町に住んでいる者がメンバーの大半であり,何も遠くまで帰って来る必要もないのですが,誰一人としてそのことに文句を言わないのも,不思議と言えば不思議です。それだけ,自分の育った道場は居心地がいいのでしょうね。
 今私は,ふるさとの道場で稽古できることを,本当に幸せに感じています。(なんか,昔の「青年の主張」のようになってしまった。)盆と正月にはたくさんの会員がふるさとの道場に集い,お互いの稽古の成果を確かめ合っています。
(2000/6/5)
 事務局長のつぶやき
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