勝たねばならぬ」

三次Aチーム

三次Bチーム
 2000年の夏,悔しい準優勝が2つありました。
 一つは「第52回広島県教職員総合体育大会」での準優勝。転勤のため三次地区の所属となった私には,今年のこの大会に特別な思い入れがありました。それは,かつて吉舎中学校で剣道部を指導された沖田紀明先生(現 布野小学校長)が,定年のためにこの大会が最後の教職員大会となったからです。大将として出場される沖田先生の最後の大会を優勝で飾りたいという願いがチームの中には満ちていました。試合は三次Aが決勝に進み,三次Bも健闘して準決勝まで勝ち上がり3位に入賞しました。チームのムードは高まり,仲間の熱い声援を受けながら迎えた決勝戦。副将として出場した私は決勝の高福府(県立高校 福山・府中地区)戦で引き分け,残念ながらチームの勝ちを決めることができませんでした。結局最後は代表戦の末破れ,惜しくも準優勝に終わったのです。もう一つの準優勝は,庄原市で行われた「第55回広島県青年大会」での準優勝です。この大会は,全国青年大会に繋がるということもあり,春霜会でも特に力を入れてきましたが,決勝は1−2の惜しい試合で敗れました。後輩たちの頑張りに応える試合ができず,私自身とても悔しい思いをしたのです。年が明けて,今年こそ全国大会出場を果たしたいと願っています。
 さて,剣道修行の目的からして,ここに私が書いたことは勝負にこだわりすぎだとの考えの方もあるでしょう。しかし剣道は勝たねばならないのです。
 昨年の京都大会で,武徳殿の演武にたいへん感動した私は体育館に向かう途中,千葉の大塚武男先生に言いました。「京都大会の立会はとても立派だと感じました。私もこれからは勝負にこだわらない試合をしようと思います。」。若気の至りとはまさにこのこと,今考えれば書くのも恥ずかしいくらいです。「出張さん,それでは剣道が剣舞になってしまいますよ。」大塚先生は,穏やかに,しかし間髪を入れずに確信を持ってこう仰ったのです。自分勝手な言い分に酔う私を醒ましてくれる一言でした。
(2001/1/9)
 事務局長のつぶやき
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