岡山へ
これから地元の剣道連盟の先生方と一緒に,岡山まで全日本東西対抗の観戦に行きます。
東京からは西川清紀先生が出場されます。
毎年京都大会でお世話になることもあり,昨夜連絡を入れるとちょうど食事を終えられたところでした。
全日本に三度優勝された剣士に向けて
「頑張ってください」
と言うのも,なんだか変な感じなのですが
先生は笑いながら
「はい,頑張りますよ」
と仰いました。
剣道と同じように心の大きさを感じた一コマでありました。
(こんな時もっと気の利いた一言が言えればなあ…)
速報 おめでとうございます
藤原崇郎範士は、本日の試合で優秀選手に選出されました。 この度が四度目の快挙となります。 おめでとうございます。
現象から背景を読み取らせる力
昨日の全日本東西対抗,大将戦の感動が今も心に強く残っています。 今日は地元で一級審査会がありましたが,そこでもあちらこちらで昨日の試合のことが話題になっていました。
なぜ一つの試合にこれほど感動したのだろうか,そんなことを考えていました。
藤原先生と対戦された林先生には,全剣連の社会体育指導員養成講習会や全国から教職員が参加して行われる勝浦の研修会で何度も指導を受けてきました。
十年数年前の勝浦研修会でのこと, 剣道形の指導を受けるために私たちのグループは,研修施設から少し離れたところにある大学の体育館へマイクロバスで移動することになっていました。 バスの中でたまたま講師の林先生と隣り合わせになった私は,以前ある講習会でお世話になったお礼を述べていました。 ほんの軽い気持ちで話しかけた私でしたが,意外なことに先生はその講習会でスポーツ医学の講話をした講師が,その後間もなく病で亡くなったことについて話され始めたのでした。 バスでの移動時間という短い間ではありましたが,その言葉の中に先生の仲間に対する深い愛情を感じ取ることができたのです。
後年,春霜会のOB会で都会の先輩から読むようにと渡された「剣道で学び得たもの―競争から創造への剣道体験論」(林邦夫著)でますますそのお人柄を知ることとなりました。
昨日の藤原先生の面,林先生の小手,そして試合を決めた藤原先生の面。 一本が決まる度,私の頭の中を火花が散る様な感覚がありました。
その感動は,藤原先生と林先生の対戦だったからこそ感じ得たものではなかったのか,そんなことに思い当たりました。
山また山 プレジデントもどきF
広島県からの大応援団、さらに他県からわざわざ会場に足を運ばれる多くの応援者の期待に応える試合ができるのだろうか。
試合前の心境は誰も同じ不安に陥るようです。弱気になりがちな自分を如何にして奮い立たせるか。相手と戦う前に自分に打ち勝つことこそが覚悟となり、肝の座りの安定に繋がるものです。また、不安を抱いたままでお相手と対峙するということは最高の舞台で、最高のお相手に礼儀を欠くこととなり、剣道家として恥ずべきことだと考えていました。
「覚悟を決める」これまでの集大成として臨みました。
終わって考えてみると、これまで関わっていただいた数多くの支援者の支えがあったからこそそんな心境にさせていただくことができたのではないかと思えてきます。
ありがとうございました。
(事務局長)
すばらしい試合に感動,本当にありがとうございました。
中国新聞の記事を紹介した書き込みの最後に,失礼を承知で
>藤原先生だからこそ敢えて勝負にこだわって頂きたいとの思いもあります。 >そのあたり微妙に複雑であります。
と書きました。
いま,あらためて先生には「勝利」の2文字がよく似合うと思います。
これからも私たちの目標として輝き続けてください。
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中国新聞に藤原先生の御活躍が紹介されています
広島を中心に発行されている中国新聞に,全国東西対抗の大将として出場される藤原先生が紹介されています。
(以下2008年9月9日(火曜日)付記事より転載)
「直心」剣士 初の大将
14日に全日本東西対抗大会 藤原さん「最高の栄誉」
剣道人生五十年を超える広島市安佐北区の藤原崇郎・範士八段(61)が,十四日に岡山市である全日本東西対抗大会で西軍男子の大将を務める。出場九度目で初の大役を担う。
大会は,東西の男子各三十五選手が出場。剣道界の最高位となる範士で八段以上の全国約五十人から,全日本剣道連盟が大将に選んだ。「剣道家として最高の栄誉」と喜ぶ。
故郷長崎で六歳から剣道を始めた。高校教師になってからも世界選手権出場や国体団体優勝を果たし,2007年の全日本選抜八段優勝大会でも準優勝している。
指導者としても皆実や広島工,安芸などを強豪に育て,昨年三月末に東城の校長で退職。教え子は三百人に達した。
「試合でのやりとりは自分の素晴らしさや未熟さを再発見できる。前に出て決める理想の面打ちを追い求めている」と今も修練を積んでいる。
座右の銘は「直心是道場」。素直な心は,稽古と同じくらいの価値があるという意味だ。勝敗にこだわらず,一瞬のやりとりを楽しむつもりで晴れ舞台に挑む。
(ここまで転載)
なるほど。
しかし事務局長的には,藤原先生だからこそ敢えて勝負にこだわって頂きたいとの思いもあります。
そのあたり微妙に複雑であります。
14日は県剣連挙げて岡山へ応援に行きましょうで。
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