01・惑星の自転の原因、地球磁場の逆転、金星の遅い自転

太陽系の惑星の自転周期を記します。ついでに公転と直径も‥
面白いことがわかります。  

     (自転)  (公転) (直径万km)
水星______ 59 日_____88 日_____0.5 (下位の数字は四捨五入)
金星______243 日____225 日_____1.2 
地球________1 日____365 日_____1.3 
火星________1 日____687 日_____0.7 
木星_____ 10 時間_____12 年____14  
土星_____ 10 時間_____29 年____12  
天王星____18 時間_____84 年_____5.1 
海王星____19 時間____165 年_____5  

ひとつは惑星が大きいほど自転が速いこと。 次は太陽に近いほど自転と公転の周期が似通ってくること。

木星のようなでっかい惑星は全体がまとまって自転していなくて、赤道あたりが最も速く(12km/秒)、極方向に行くにつれ自転の速度は遅くなっています。 しかしそれにしても速い!

自転の原因が形成時の渦巻き慣性によるものなら部分的に異なる速さの理由がわからないし、中心をずれる隕石による作用ほかも、流体物の多い木星をここまで加速することはできないと思えます。

地球の11倍の径で必要時間は逆に1/2.4です。地球と比べる意味はないのですが恐ろしい速さです! 自転の原因がなにかあるのではと思ってしまいます。

地球は自転の速度が僅かずつ遅くなっているそうです。 太陽への公転と自転の同期の作用と、月に公転されて起こる潮汐流が影響しているのでしょう。

金星は同期への作用が進んでいるのに、大きさもほぼ同じで隣にある地球は、太陽との距離に少しの違いがあるものの なぜ作用が進まない? 地球は形成されてから45億年といわれています。金星も年齢に大差ないとするならこれはなぜだろうか? ここでも自転の理由がなにかありそうと思えます。

地球の構造は、40kmくらいの薄く硬く冷えた地殻… 半径の1/2幅の溶解しているケイ素(岩石の主たる構成物)のマントル。 半径の1/4幅のドロドロに溶けた鉄の外核。 半径の1/4幅のトロトロに溶けた鉄の内核(内核と外核をコアといっている)となっています。

積乱雲と地表には落雷が起こっています、地球内部の重金属に帯電があっても不思議ではないように思えます。 重金属のコアが何らかのことで帯電し、コアから体積の大きいマントル部分へアースされ通電しているのでしょう。

電気動力を現す法則に、通電方向と、磁界方向と、起動力方向と、それぞれが90度の角度を示す「左手の法則」というのがあります。<※01>

通電を地球の外側に向け、磁界を北極と平行に向ける(磁界はN極の南極を発し弧を描いて北S極に向かう)と、起動力は円周方向を示します。つまりコアは北極側から見て右回転をします。

人が歩くときは、足の裏が地面を蹴っています。車が走るときはタイヤが路面を蹴っています。何かが動くときには何かを反動にしなくてはなりません。つまりコアが回転するには、その外側を反対に蹴っていることになりませんか。かくして地球は左回転の自転をするのではないでしょうか。

コアは常時においては外側の回転に身を任せ一緒に回っていると思われます。それで今の磁界が出来ていると思われます。コアが外側の回転方向と反対向きに加速されるのは通電の時で、その結果地球を離れた第三者の目で見て、外側より回転が遅くなったくらいの加速か、まるっきり反対の回転にまで加速されたかは通電の強さによるでしょう。

コアが自転速度の増加で正味の右回りとなった瞬間に地球磁場はN極とS極がダイナミックに入れ替わるのではないでしょうか。

過去に噴出した溶岩に、NとSが現在と反対の方向を示して固まった「ヒストリシス」という過去の歴史を記憶した岩石があります。逆転は過去に幾度も起こったことなのでしょう。

またコアの回転は外側との摩擦抵抗で大きな熱エネルギーも生み出しているのではないでしょうか。

天王星や海王星は氷の世界らしいですが地球と比べずいぶんと大きい。 内部は地球のものより遥かに大きい溶けたマントルとコアがあるでしょう。 さらに大きい木星はコア付近の通電は膨大で起動力も非常に大きいのではないでしょうか。

金星に戻りますが、金星は1公転につき1自転弱…、コアは如何しているのか、地球と同じくらいの大きさであり、内部も大差ないと思えるので、コア付近で通電しないなら何処へ通電しているのでしょうか。

金星は大気が硫酸を帯びて、地表にも鉄が多く存在しているといいます。 つまり地表上がバッテリーみたいな様相を呈していると思われるのですが‥。 金星の上空ではたいへんな砂嵐が昼夜区別なく吹き荒れ、赤道付近ではなんと100m/秒(4日間で1周)だといいます。

ネットでパイオニア衛星による金星の写真をぜひごらんあれ!<※02> 通電による起動力は地表のほうで発生しているのではないでしょうか。そのためマントルとコアの電位差がなくなりコアは回らなくなっているのではないでしょうか。

旧ソビエトの金星探査機ベネラ11号が軟着陸直後に稲妻に遭遇したといいます。<※03> 金星はコアの回転が微弱で磁界がないらしいのでN・Sの極は区別できませんが、大気から地中へアースされる通電を仮に磁界の方向を(写真の)上として先の法則に適用すると砂嵐は左から右に流れます。

<金星の大気の流れをスーパーローテーションというそうですが、その流れは右回りとありますがこの場合は自転軸ガ178度ひっくり返っているとしています>

金星は、太陽系の北極側からから見て、公転より18日長いゆっくりした右回転の自転をしていますが、かつて(同期の作用によって)自・公転1回の左回転をしていたのが徐々に遅れゼロとなりさらに逆周りで243日かかることとなったともいえます。

何億年かけて逆回りの243日になったかはわかりませんが、内部のコアによる反作用より大気の反作用ははるかに緩やかと思われ、このような仕儀と相成ったのではないでしょうか。(ほかの惑星と同じ左回りとすると178度ひっくりかえっていることになります)

あるいは木星や土星も、各種液体は高空では氷になりますので白く反射しますし、これと酸化した鉄分を含む赤いホコリが上空を満たし、ちょうどこの金星に氷の雲を混ぜたようなものの拡大版で、かつコアもしっかり回っているのかもしれません。

1自転に逆周りで243日もかかる金星のこの砂嵐の写真をどう思いますか?

   2008.3.20 

<※01>フレミングの「左手の法則」
<※02>砂嵐が舞う金星の表面
<※03>雷に遭遇した金星探査機ベネラ11号



01→→ HPへ  →→ スマホへ