21・日本各地の満潮と月の位置の詳細図

 潮汐の詳細

ぐ前「20」の説明で明らかなように、潮汐は海水や地殻が引っ張られる作用ではありません。海水が流されることで起こる現象です。

赤道辺りの広い範囲の海水が自転と反対の右回りに流されることで起こる現象です。大河アマゾンの海水逆流で見られるポロロッカの動きを思っていただくといいでしょう。それを緩やかにして 大型にしたイメージとなります。

ポロロッカは満ち汐による海水の逆流です、アマゾンを登るにつれて川幅も狭くなるので逆流の水位は高くなります。赤道海流の流れが止まる湾岸や、流れにくい狭い海峡であれば、遠く離れた高緯度の場所であっても高い潮位となります。上に引っ張られる作用では このような偏る動きにはなりません。

水が流れることで生じる盛り上がりですから、公転速度差の作用がゼロとなる、月から90度にある場所に寄せ集められるのですが、流れる先が開けた大海であれば、反対に、盛り上がりは高くはなれないでしょう。

このような開けた場所での満潮の水位は、赤道に近い所でも 50cm 前後が普通のようです。

地の満潮時間(17の後半で使った時間と同じ)です。
午前0時の月の南中の時は干潮です。よって、これを右90度横にしています。海水が時間につれて変化するイメージ図です。

18時が日本での満潮時間の標準と思われますので、それとの前後差を赤線で示しました。月の南中との時間差を黒点線で示しています。下は一言コメントです。

 

萩市の意味…日本海への狭い海峡ては 太平洋の流れが十分に届きません。よって少ない水の流れで完了となり、満潮時間も早くなるようです。しかし、萩市あたりでは対馬海峡からの流入が続くため、満潮時間がずっと後になってしまいます。

公転速度差の作用による流れは西向きですので、中国北部海岸で盛り上がって東シナ海の水位を高くします。それが対馬海峡を通じて漏れ出してきます。

反対側の満潮は、地球の裏側のことですから、上の日本の各地と関連しませんので省略しています。


   2021.11.30 

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