26・太陽の成長か惑星の誕生か

落下の軌道


太陽の引力に引かれて小天体(物質)が落下するとき、なぜ回り込むようにして吸収される動きになるのかについて考えてみます…

太陽を周回する天体となるには、太陽と移動方向が少し違っていても、同じであっても、その速度が異なっていることが元々のほとんど唯一の原因ではないのでしょうか。

A‥‥太陽と小天体(物質)が銀河の ひとつの腕で移動しつつあれば、元々が隣り合う同士として太陽と小天体が同じ方向に同じ速度で移動(たとえば天の川銀河を回る移動)することは十分に考えられます。

この場合、原始太陽は近くの小天体を茶色の線で示すように吸収しますが、この過程は観測者が太陽と同じ視点を持つのであれば、赤の点線のように真直ぐに太陽に近づいてきます。

これは太陽を取り巻く球体のあらゆる方向で、まっすぐ直線で太陽に吸収されます。

B‥‥なんらかの理由により小天体の移動速度が太陽より遅かったなら、茶色線のごとく太陽の後ろ側から吸収されることになりますが、同じく太陽側から見れば、赤点線のように後ろから回り込むようにして吸収されます。

C‥‥同じく太陽より速かったなら、茶色線のように 太陽の前側から吸収され、赤点線のような回り込み吸収となります。

もし吸収されずに行過ぎてしまったら、そのまま帰らぬ宇宙の旅となるか、或いは楕円軌道をもって太陽を回ることになるかもしれません。

最初の太陽への接近で A、B、C、の3通りのうち1つがその天体の運命でしょう。

分子雲説ではひとつの分子雲から太陽と惑星ができたとしていますが、元がひとつなら動きも一緒だったはずで、降着円盤とはならないでしょう。太陽自身の形成の図Aが起こっただけであろうと思います。

ここで惑星が出来たとするのなら、降着円盤の回る速度は途中で変化をしたということになってしまいす、そんな変化を起こさせる要因はまずないでしょう。 

あるいは2回目の分子雲が太陽に到来したとするなら、可能性はいくらかでてきますが、それでも、分子雲の動きが変わったときの速度が偶然にもピッタリの公転速度であったとするよりありません。

もしそうだとして同じ胎からでないとするなら、出来上がった天体が捕らえられた、とするのがより自然です。

よくよく思いますに、そもそも太陽に引かれて来たものは太陽を回ることとはならないような気がします。 引かれる強さ又は速さに抗するものが その天体にあるから引力に逆らって公転の軌道に残れると愚考します。

人工衛星は引力に勝る打上げの速度があるから衛星になれるし、月から地球まで帰ってきたアポロは地球の引力に引かれるままでは地球の周回軌道に残れないでしょう。

惑星を周回する多くの衛星は、親惑星の引力に引かれるだけでは衛星になれないと思います。 その先にあった太陽のより大きな引力に影響された速度があったればこそ、親惑星はこれを横取りし、衛星にできたのではあるまいかと‥。

   2008.6.30 

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