29・地球や惑星の始まり <太陽系形成の真実は…>

惑星は太陽に捕まった放浪の天体


1、ペガサス座の51番星で最初の系外惑星(太陽系以外の場所にある惑星をいう)が観測されました。それは太陽系に比べると水星より内側に公転軌道があり、質量は木星より大きいのだそうです。

惑星の形成において、分子雲・降着円盤説では恒星の近傍には大質量の惑星は形成されないだろうとしているのですが、これが崩れそうだといいます。
<参考>半田利弘「ミステリアスな宇宙」誠文堂新光社
<参考>ジュージ・トレフィル著「科学101の未解決問題/テーマ29」美宅成樹訳 ブルーバックス社


「惑星の誕生は必ず当の説による」と限るものでもないということになるのでしょう、この系外惑星も当の説によるものではなく、捕らわれの惑星であろうということですね。つまり太陽系の惑星も捕らわれの可能性も十分ありうることになります。

2、以後 続々発見され現在約200にもなっていますが、これら系外惑星は公転軌道の離心率が0.3〜0.5と比較的大きく、楕円になっているのだそうです。

太陽系では惑星の公転軌道の離心率は水星の0.205を最大にして、金0.006、地0.016、火0.093、木0.048、土0.055、天0.046、海0.009、とゼロに近く(円軌道に近い)なっており、分子雲・降着円盤説では降着円盤の隣り合うガス同士が回転中に接触影響し合い、結果において円軌道になってしまうとしていますが、この考えも崩れそうだといいます。 
<参考>半田利弘「ミステリアスな宇宙」誠文堂新光社

水星だけ当の説の理屈に合いませんね、水星だけ捕らわれとするのか、すべて捕らわれであるとするのかは上記理由においては五分の可能性とすることができるでしょう。

3、太陽に近い恒星の中にも系外惑星を見つけることが出来るなら、それらも捕われた惑星であるとするなら、太陽の各惑星と同じ時期に同じ現象で系外惑星となったかもしれません。 

すると銀河の赤道面に対するその黄道傾斜角は、ひょっとして太陽系の62.5度に近い可能性がないだろうか。 (「34・惑星の公転はなぜ左回り」をご覧ください)

  ケンタウルス座のプロキシマ‥‥ 4.24光年
  ケンタウルス座の星AとB ‥‥‥4.37光年
  へびつかい座のバーナード星‥‥ 5.97光年
  しし座のウォルフ359番星‥‥‥ 7.79光年
これらのあたりで系外惑星を探せないものか。

4、月の中心部には溶解したコアがあるかもしれないが、地球のような金属重元素が集積するようなことは起こらなかったとされています。

マントルの活動などもなかったとされています。大気は無いに等しく、もちろん水もありません。よって月の表面は分子雲・降着円盤説でいうなら、分子雲の組成のままが集まっているということができます。出来事といえば隕石が表面に落下することくらいでしょう。

特に月の地球に面している内側は隕石の落下もほとんど無く、太古の昔の物質の組成の混在比を保ち続けていることになります。

よってそのあたりの地面の物質組成比率を調べれば、すべての物質が混在した状態であるのではないでしょか。

上記にもあります通り降着円盤ガスは回転で限りなく混ざったとされていますから、少ないものも多いものもそれなりに場所や位置による片寄りがなく均等に混ざっていることになります。

岩石は超新星の直後の冷却で作られたか、そこそこ大きな天体の内部で作られたのでしょうから片寄りがあるかもしれません、分子雲の埃は1トン2トン集まったとしても自然に岩石とはなりませんでしょうから、埃の層をぜひとも調べたいものです。

5、太陽系には有名で大きい7衛星があります。月、木星にイオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト、土星にタイタン、海王星にトリトンです。

これらは写真に撮られていますのでどなたもよくご存知とおもいます。置かれている環境がそれぞれ異なるため当然だといえばそうかも知れませんが、見かけがあまりにも異質にすぎるとは思われませんでしょうか。

分子雲・降着円盤説ではこれら大きな衛星も同じ胎からとしていますのでガス雲は降着円盤においてよくよく混ざりその組成に変わりはないはずなのに写真に見る個性の違いは顕著なものです。

もともと生い立ちの違うものが衛星に捕われたとするほうが自然なのでは‥‥。

6、地球は全球凍結を経験しているといわれています。 8〜6億年前の先カンブリア紀後期に4回くらいと、22億年前のやはり先カンブリア紀でこちらはヒューロン氷期といわれています。

8〜6億年前のときのほうがヒューロン氷期より氷結度は完璧にちかかったらしい。

地球にはじめて生命が出現しただろうとされるのが約32億年前、より生命体らしい多細胞生物の出現が10〜6億年前とされていますから、全球凍結のころと時代はシンクロしています。

他方地球の年齢は、自然に存在する放射性元素の半減期の測定から46億年とされています。分子雲・降着円盤説の分子ガスの集積より46億年とするのも釈然としません、ここは物質の発端となった超新星の直後の冷却による岩石(物質)形成から46億年としましょう。

原始地球は太陽とは別の場所で誕生し熱いマントルとコアを形成し、内部のマントルは流動しながらも表面は氷結した状態で(今日時々出現する彗星は氷の塊と言われていますが正にそれと似た状態で、あるいは時々氷はゆるみながら)どこかで漂流していたのでは‥‥ 

その後上記のどちらかの時代に太陽に捕われ、その直後から生命が出現したのでは‥‥

   2008.6.19 

地球の年代


追加します 2012.6.17日のNHKスペシャル「宇宙の渚・最終回・2兆個の流れ星は地球生命の起源」より…

太陽の反対方向に尾を引く彗星に探査機を飛ばし、尾の物質を収集し持ち帰り分析したらアミノ酸があったと番組で紹介しています。

彗星の尾は宇宙に飛散物(大豆か小豆以下の大きさ)を残しながら太陽を周回するので宇宙に飛散物のベルト(帯)を残しており、地球の公転軌道と交差するベルトは150本もあるそうです。このベルトを地球が横切ると流れ星多発の流星群になると紹介しています。

この飛散物は大気圏突入で燃え尽きますが、熱されることなく地表にたどり着いた場合があるのではないか、それが生命の起源ではないのか、と研究が進められているそうです。 

アミノ酸が地表にたどり着くのかどうかを調べることも必要とは思いますが、太陽に遭遇した旅する天体が、彗星の軌道ではなく惑星の軌道に捕らわれたのではないだろうか。

つまり、地球のアミノ酸が上空で太陽風に吹き飛ばされて先のベルトの粒子にくっついていたと、とも考えられます。

そのように考えるほうが より自然だと思えませんか。ずーと将来において、月や火星や小惑星や、木星や土星でもアミノ酸が発見されるのでは…。

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