32・彗星の楕円周回軌道の仕組み

楕円周回軌道


彗星の周回吟味の前に、正円に近い衛星の公転を調べてみます。衛星が惑星を回る出来事は、太古の昔のチリや微細な浮遊物が回りながら集結し、その動きが継続して周回している、のではありません。

惑星と衛星においても、太陽と惑星においても、公転する位置であらかじめ小さな周回(集団回転)をしていて、それが惑星や衛星などに育っていった。としていますが、このような意味不明の集団回転などあり得ないことです。

惑星や衛星がどこからより飛んできた。この最初の考え方を どこかの宗教理念が受け入れないのでしょう。最初の原点が定かでない発想は受け入れてはいけない。これがいまだに尾を引いているようです。

さて、下の図は、惑星を周回する衛星の、正円に近い公転軌道です。この衛星は緑の直線慣性速度で宇宙を飛んでいましたが、ある惑星に近づいたために衛星として取り込まれました。

その直後から、親惑星の赤の引力が終生まで働き続けます。緑と赤は合体して角速度という黒の矢印が誕生します。

   
赤矢印は周回軌道を回り続けて方向が変わるので、すべての矢印は長い表示にできないのですが、分かりやすくするためにそこそこ長い時間を貯めて表示しています。

さらに、赤矢印が方向変更を続けているために、合体してできた黒矢印はこのままで加速度の扱いとなります。 速度が大小する角加速度もありますが、単なる角速度も厳密には加速度であり「力」であります。


星は太陽を楕円軌道で回ることが多いので、角速度はどのような動きになっているのか調べてみます。
中央の図が楕円軌道の全体図です。
上は太陽に近づくときの図で、下は太陽から遠ざかるときです。

番号順にたどってください。彗星が太陽から遠いときが @で 近いときが A です。太陽に近づくに連れて角速度が大きくなっていきます。
       
下の図の B と C では太陽から遠ざかるときの動きが分かります。 これらを見て思いますに、赤矢印が斜めであるときは、緑矢印に速度を加えたり 減らしたり の作用を与えているようです。1周すれば増減ピタリ一致なんですね〜。

緑の直線慣性速度は元々が慣性ですから 増減も方向も自由に変えることができますが、1周すれば 結果的に初めの状態に元っているのでしょう。


   2025. 7. 20 

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