惑星の公転はなぜ左回り
天の川銀河における太陽系の位置と動きを確認します。わかりやすくするため黄道の北側を上と考えることにします。銀河の北極も上にあります。銀河の北側から眺めると、銀河は右回りをしていますので、腕は左回りに流れています。
銀河の赤道面は天の赤道面(地球の自転面)と62.5度(60.2とも)の角度差があります。天の赤道面は黄道面と23.4度の開きがあります。
銀河は約2億年(2.5億年とも)で 1自転しています。その速度は270km/秒(1周2.5億年)とも350km/秒(1周2億年)ともいわれています。
これらをまとめて概略図をつくりました。銀河の直径をたとえば100kmとすると太陽系は直径1.25mm(冥王星まで)くらいですので銀河がいかに巨大であるか想像できます。 図は太陽系をずっと拡大して記入しています。
一般に渦巻き銀河は2本の腕があり、全体の回転と、公転速度差の作用によりその腕が伸び出していき、全体の直径も大きくなっていきます。
何十億年か前の太陽は現在よりも もっとバルジに近いところに存在していたと思われます。何十億年かかけてバルジの脇を回りながら外側に出てきたことになります。
太陽は銀河の腕の伸び出しに添って回りながら移動していますから、銀河全体の回転から腕の伸び出しを引いた右回りの速度を持っています。上図の腕の矢印だけが見えるように 自転と共に観測した回転座標系内の観測者の図です。
一方、超新星の爆発により生じたダストは、バルジ内で恒星と混ざりますが、軽いほうのダストが先に動かされてバルジから腕の方へ出てきます。
ダスト…各種金属や水や岩石などと共に大小の天体もあります。ダストとは言っても、最終の完成度クリアの大切な物質です。
腕に集まっているダスト(天体)部分を暗黒星雲と呼んでいます。太陽などの恒星が集まっている恒星群より、暗黒星雲のほうが軽いために先に動かされていきます。
これらに恒星の引力が作用して、ダスト天体が恒星に向かって動かされると、元々持っている速度の違いで上図のような偏りが生じます。
右側からの落下は惑星になりやすくなります。左側への落下は逃げる方向になるため、惑星にはなりにくくなります。
2008.2.7
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