35・地球の自転はなぜ左回り

惑星自転、太陽自転


体同士につり合いが出現すれば、互いに相手の天体から角速度を貰って周回します。天体の質量差により周回は、大、小、極微、様々あります。

連携はどちらの天体も同じ方向に周回します、右と左の異なる方向で周回することはありません、できません。
   
関連する2つの天体間の何処かに公転の中心となる共通重心が出来ます。多くの場合その位置は大きい方の天体の中にあります。

・『進む天体の速度は、相手天体の引力作用で方向を曲げてしまいます。奇跡的な角度に曲げられたおかげで、衝突も離別もしなくなり永らく共存します。以後、引力は存在するものの両者の距離は変化せず、方向だけ変わり続けます。これは引っ張る作用が周回させる角速度の作用に生まれ変わっています。』

『また、天体は、ガス体、流体、各種集合体と雑多で、かつ超巨大体積です。引力や角速度を考える場合は、質点の1点だけで事は解決しません。場所や距離に応じた作用を適宜考慮しなくてはなりません。もし全体が剛体であっても考慮が必要です、何故かは以下で…』


とりあえず地球と月を想定します。簡明を優先して、またテーマの都合上、最初は地球の自転を止めて進めます。

図、右の1が月の最初の位置で、そのときの地球(紅線)から、A、B、C、の場所の角速度を調べます。
    
これらは月との距離により受ける『力』の大きさが『A>B>C』となっており、わずかに異なりますので、矢印を緑、黒、赤、の色で区別します。

月が1から2へ3へと周回します。自転無しですから地球のすべての場所は黒点線の輪の動きとなります。しかし、角速度Bは、A、C、の位置では真実ではなくて見かけの速度です。

A の場所は、A→A2→A3、と動き、大きさは『A>A2>A3』となっていますが、角速度は A、A22,A33、と移動しています。なんと、矢印が移動方向の反対を向いています。しかし重要なことは、『移動後の場所(A2やA3)が以前と同じ速度ではない』ということです。
   

C の場所は、C→C2→C3、と動きき、大きさは『C<C2<C3』となっていますが、角速度はC、C22、C33、へ移動しています。

弧 C→C33は図では省略されていますが、共通重心を中心とする連続して続く弧で作用も連続します。

それは弧C→C3より随分と大きくなります、黒点線の輪を大きく凌駕しています 所要時間は同じですからそれだけ広い領域への作用であることを示してます。

動の法則 『すべての運動は変化の少ない方へと進みます』ここの運動であれば、速度は『C→C22→C33』と位置を変えることで変化ゼロに近づきます。一方の『C→C2→C3』は元の位置でありながら速度を持ち替えています。両方合わせた最小の変化で起こるることは、月の引力は地球の場所における速度を変えています。

地球の質点Bだけを見てもこれらのことは判明しません。(地球の場合は地表に少しばかりの海水が存在しており、更に複雑になっています)AとCの両方を加味すれば、地球には左回り自転の角速度を月から受けていることがわかります。

かるとしても、、、月の公転時間に近い地球の自転時間(つまり同期)であれば話は納得しやすいのですが、現実は地球の自転の方が27倍も速くなっています。或は<02→惑星の自転と…>こちらとの同時影響でしょうか??

木 星や土星も速すぎるように思えます。遠方の惑星は全表面が流体となっていて、衛星も多数抱えていますがそれでも速すぎるような…

水星__自転 59日_(左)___公転 88日(左)
金星____ 243日_(みぎ)____225日(左)
地球_____ 1日_(左)_____365日(左)
火星_____ 1日_(左)_____687日(左)
木星_____10時間(左)_____ 12年(左)
土星_____10時間(左)_____ 29年(左)
天王星____18時間(左)_____ 84年(左)
海王星____19時間(左)_____165年(左)


プラーの第2法則に、彗星(惑星)と太陽とを結ぶ線分が単位時間に描く面積は一定である。というのがありあす。

周回が楕円軌道であれば、図の右方にあるときとの面積Bと、左方にあるときの面積Aは等しくなります。これは速度Bは小さく、速度Aは大きいことを表します。
    
見方をもう一歩進めると…彗星が右方にあるときは、左方の面積と同等の力を太陽が肩代わりしている。と考えることが出来ます。

惑星と周回する衛星においても同様に第2法則が成り立つことは明らかです。

月が右方で公転しているとき、左のA側で必要とされる同等規模の面積は地球が受け持ちます。月地球間の38万kmに比べ地球側は1万km強、月が少し移動しても地球側での対応は質量の違いで単純な比較ではないものの大仕事となります。

月が10度も回れば地球側では、小さな公転で共通重心を下図の赤点線まで回ることで両方の灰色面積は均等になります。しかし地球だけが小さな公転を先回りすることはできません。

また、共通重心を中心にして自転することも、つり合いのバランスを崩してしまうことになり、これも叶いません。

  

つり合いを保った状態で、地球側での面積を増やすために地球に許される動きは、地球の重心を軸にした自転で対応するしか手段はありません(黄緑色面積)。その際の自転速度(赤矢印)の増大ははケプラーの第2法則が許しています。

ケプラーの第2法則は天体の公転速度についての理論ですが、よくよく思いますに、大きい方の(親)天体の自転を論じることもできるのではないでしょうか、「第2法則肩代わり自転の作用」もあるのでは…。

惑星(親天体)は衛星より はるかに大きくて重い図体なのですが、衛生の公転による面積に対して惑星は自転の面積で対応しますので、そのための自転数が限りなく増えてしまうのでしょう。衛生の数が増えれば、木星や土星のようなことが起こるのでしょう。

月が及ぼす力より球の慣性力が遥かに勝りますが、小さい力でも無限に継続すれば地球は従わざるを得ません。
海水で全面を覆われていた初期の地球では、海水の自転は数時間で一周していたでしょう。今は陸地が縦に遮っていますので、海水だけの自転はできません。

星の2衛星は取るに足らないほど小さいのですが、継続の力を見せてくれます。

惑 星を周回する大きめの衛星は、海王星のトリトンを除いてすべて左回り公転をしていますから、惑星も左回りの自転をすることになります。

王星は自転軸が97度も傾いていますが衛星は傾いた赤道面に沿って周回していて、その周回している方向に天王星も自転しています。

王星には小さい衛星が最大のトリトンより内に6、すぐ外に1 あります。それらはすべて左回りです、これらが先に海王星に自転の角速度を与えたのでしょう。トリトンは右回りで軌道傾斜角が150度=逆30度あります、きっと衛星に参加したたのがつい最近であるために海王星のジャイロ機能に未だ勝てないのでしょう。

冥王星は、カロンという衛星と連星の動きをしています。両者は ほぼ同等サイズの大きさゆえ お互いに同期自転となっています。

衛星を持たない星の自転が243日という長さで、自転公転同期の一歩前(後?)となっているのは、太陽への公転自転同期の作用で一旦同期した後、左回りの大風スーパーローテーションの反作用で僅かに右回転していると見れば分かりやすく思えます。

同じく衛星を持たない星は1公転で自転は左約1.5回転です、同期すれば理解しやすいのですが…
或は…火星の小さい方の衛星のダイモスより更に々に小さい数十kmの衛星が一つ回っているのではないか、と思えてしかたないのです。水星は地球からは太陽側に見えますから見逃されているのではないかと思うのですが。

<その後こんな記事を見つけました。> ウィキの記述

陽の自転…
惑星はすべて左回り公転です。惑星らによる「周回天体からの作用」を多方から受けることになり、太陽表面も左回り自転をしているのでしょう。つまり惑星らの反対位置面積の肩代わりを一手に引き受けているからでしょう。

   2016.7.3 

追記
<01→惑星の自転…>がありますが、太陽も自転している現実からすればココ35の理由のほうに分があるように思えます。


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