36・惑星の赤道が膨らむことの説明

扁平する惑星、しない太陽

太陽系の惑星の扁平率は次のとおりとなっています。 ついでに1自転の速さ(地球時間)も右に記しました、いずれも赤道辺りの速い場所の数値です。水・金・地・火星は剛体なので一体自転です。

      ※赤道直径の南北長1万あたりの超過数。
       扁平率
太陽________0/万________27日(左回り)真球です。
水星________6/万________59日(左)
金星________2/万_______243日(みぎ)
地球_______33/万_________1日(左)
火星_______58/万_________1日(左)
木製______648/万______ 10時間(左)
土星______979/万______ 10時間(左)約1割で最大です。
天王星____ 229/万______ 18時間(左)
海王星____ 171/万______ 19時間(左)

下の4惑星の自転速度が驚異的に高速なのは、衛星の数が多いこと、構成物が流体なので部分的自転が進むなどですが 詳細は「35・惑星の自転はなぜ左回り」をご覧いただくとして、、、扁平率です。

球の赤道辺りでは体重が極地と比べて150g〜300g軽くなります。自転により1秒間で 463 m進んで 3.3 cm落ちています。足が地に付いたままの自由落下ですから自覚はありません、その僅かな落下分ほど軽くなります。

高速自転の4惑星は全体一律自転ではなくて、赤道あたりが より高速な変速自転をしています。これは、赤道辺りの物体の自由落下がより大きいことを意味します、よって物体が随分と軽くなっていることを意味します。

するとその下に周辺から物質が流れ込んできて、赤道辺りが盛り上がることになります。 他の場所と同じ重さになるまで厚さが増加します。

陽も赤道辺りが速くなる自転をしていますが、赤道辺りは盛り上がっていません。全体は真球形です。

太陽の場合は4惑星の流体構造と違って、全部ガス体です。太陽内部の物質は完全電離して同一比重のため 全物質が均等に混ざっています。中心に重い物質、周辺に軽い物質、とはなっていません。表面の粒状斑だけがプラズマ状態です「45」に詳細。

太陽の物質は均等に混ざり、中心部が高密度、周辺は低密度となります。よって、変速自転の自由落下で そこの物質が軽くなって 周辺から流れ込んできても、密度が高くなるだけであって、盛り上がる変形とはなりません。更に高温ですから流動性が極めて高いことも要因します。

星の中身が水素ガスであるなら、表記のような大きな扁平率とはならないでしょう。木星の内部が金属水素だとしても 表面近くでは気体の水素でしょう、太陽に似た真球に近いはずです、土星も…

写真で見る木星や土星の表面の物質は氷とホコリの堆積でしょう。表面に氷山が厚く積もった状態で位置ごとの変速自転できるのはその下が水だからでしょう。氷が無くなった木星の極地の写真を見ると 深い海の色をして台風が渦巻いています

これら扁平の現象で、遠心力を原因に仕立てても、計算が不可能です、実在すらしていません、遠心力の話しは早々に捨て去るべきです。

   2021.11.7

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