太陽に多量の水素が存在する訳は…
太陽の中心あたりの温度は約1500万度といわれ、それは水素核融合反応に必要な1億度越えには及ばないのですがトンネル効果
<下にリンクあり※A>という量子現象により反応温度未満でも可能になっているということらしいですね。
恒星の内部で起こっている核融合は軽い元素から始まり重い元素へ向かって段階的にタマネギの形態で中心へ向かって進むといわれています…でもそうではないのでは?
最初から水素核融合(たとえば80%)、ヘリウム〃(〃17%)、リチュウム〃(〃2%)… などと反応量に多寡はあるかもしれないが同時に進行しているのではないだろうか。
水素以後の反応にも温度は遠く足りないということではありますが、トンネル効果によるのであれば反応比率は低いとしてもすべてが同時反応となるのでは。
各種の元素は高温により太陽の内部においてはすべて完全電離しているはずなので比重は同等となります… よってすべての位置で片寄りなく混ざるはずでしょうから反応も同時が可能となるのでは。
この形で核融合反応が進むと消費される燃料はあるとき一挙に枯渇という事態になります、それゆえ超新星爆発がおきてしまうのでは。
ところで地球は46億年以上過ぎても中心核のコアやマグマの温度が下がりませんね、たいへん不思議に思われています。
…地球の中心部では核分裂があるのか…ウラン235は半減期が四十数億年だそうです、ウランは重いため地球の中心に濃い目に集積して(原発燃料で3%、2800℃まで上がる、岩石は1500℃で溶ける)自然核崩壊しているのだろうか?でも連続的に新たなな集積を起しながらの反応なら四十数億年もたないのでは?
地球の中心部で核融合はないでしょう(高温による完全電離があればあるかも知れない)、とすれば核崩壊しか糸口は見つからないのだろうか…
太陽の方は内部が完全電離であれば各元素の比重に差異はないので重元素の中心への落下集積とはらないでしょう…とすればこちらは核融合しか選択肢は存在しないのだろうか…
太陽の中心部において完全電離元素同志にによる核融合が生じているのなら、それより低温低圧の条件で可能となる核分裂反応や陽子反陽子生成反応も同時に生じているでしょう。こちらの反応はトンネル効果を持ち出すまでもないほど恒常的であると思われます。
核融合反応は実験的にでさえ実現していませんが、後の2反応は周知のごとく実現しています。
ここで陽子反陽子生成反応について気になることがあります。太陽の中心部で陽子と反陽子が誕生しても、濃厚な元素集団の真っ只中ですから次の瞬間にそれらは対消滅することは目に見えています。結果、なんの変化も起きないように思えます、が…
陽子と反陽子は誕生時のエネルギーで一旦は飛散に向かうでしょう、反陽子はすぐにどこかの陽子と衝突対消滅するのが普通ですが、それでも幾多の陽子の合間をかいくぐって太陽の外まで逃げてゆくことがあるのではないでしょうか。…そう、トンネル効果が実証されているのでは。
太陽の中心部で各元素は高温 高圧かつ完全電離のため超高密度が可能となっているでしょう、ですが元素が激しく動き回る気体ですから隙間があります。
反陽子の逃げ出しはごくごく可能性の薄いことですが、ゼロと言い切れることでもありません、ここはトンネル効果現象の格好の舞台に思えるのですがどんなものでしょうか。
太陽など恒星に水素が多く存在するのは、自身の内部で陽子反陽子生成反応により生産されているからではないでしょうか。そう考えると現在の宇宙のありように大きな納得が得られる気がします。
2011.6.7
<※A>
太陽核融合のトンネル効果についての説明の一例1
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