太陽が11年ごとに荒れる
穏やかな太陽の表面とは、均一に覆い尽くす粒状斑が安定している状態です。太陽に於いて粒状斑は温度の低い覆いの役目をしていますから黒点多発で穴が開くと騒がしくなります。
太陽の活動が盛んになると黒点や太陽フレアが多くなります。これが11年周期で起こることが知られていますが、その仕組みを調べてみましょう。
黒点が発生する仕組みは、、太陽の赤道から上下に緯度を増やすごとに自転移動距離が短くなります、球体であれば当然のことです。それゆえ自転速度も落ちていきます。
この速度の差がガス体を回転渦にします。赤道あたりの縦の面から少し離れた傾斜したあたりが速度差の違いをよく表すので、ここら辺に渦が出現しやすくなります。
地球であれば小さい球体ゆえに斜面の傾斜が急角度となり、速度差も大きいので渦は強力な回転力に成長します。太陽でばその大きな図体ゆえ 逆に球面の傾斜はゆるやかとなり 速度差も小さいため、渦はゆるやかで大きくは成長しないでしょう。黒点周辺の粒状斑の断面に見て取れます。
上図で示すように木星と土星が同じ位置にあれば、太陽表面の両惑星に面する位置と向こう側で角速度も重複することになります。太陽自転を誘う角速度については「35」を御覧ください。
水、金、地、火、天、海、の合計質量の3倍が土星に相当します。
土星の3倍の質量が木星に相当します。太陽へ与える角速度の主導権ははこの2惑星が握っています。
木星の太陽1公転は12年、土星では29年です。
木星が12年かけて一周する直前に、木星・太陽・土星が一直線に揃う時があります。この時は、角速度作用の立場で見れば最初の図とまったく同じことになります。
図の点線の位置で角速度が重複するので黒点が多発しますが、太陽の両惑星に面していない方向では 角速度作用は強くはなりません。地球は近くで11回も公転しているので正確に見分けることができます。
これから再度11年10カ月かけて最初の図の重なる関係に戻ります。太陽活動の盛衰が起こる仕組みはここにあるのではないでしょうか。
2025. 2. 8
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