49・宇宙のX線の発生原因
  <宇宙のX線はブラックホールの証拠なのか>

宇宙のX線の発生原因


宇宙には光源が存在していないのに強いX線を発している箇所があります。この原因や仕組みが取りざたされ、宇宙での出来事の間接的ながら有力な証明になるとされています。

そこには光り輝かない強力な重力源が存在し、近隣する天体の構成物(ほとんどが塵埃か気体の状態でしょう)が吸い込まれ、高速な取込み速度のため摩擦し高温になりX線を出すといいます。

取り込まれる際に、強力な引力のために落下物は周囲を高速で周回するそうです。右回りと左回りが混在すれば摩擦が起きますが、最初の落下で周回方向が決まってしまうと、その後はその方向に従ってしまうでしょう。

新たな落下物がそれに逆らって逆回り落下して混在する、とはならいでしょう、「鯉の滝登り」みたいな事は起きないでしょう。

単一方向であれば、周回がどれほど高速であっても隣接する物体同士において落下速度は極々近似となります。摩擦はありません、本当に高温となるのでしょうか?

通常は天体が十分高温になれば恒星として輝きます、X線も観測されます。しかし光源が存在しないとなればそこにあるのは恒星ではない、そしてX線の発生原因は別に求めなければならない、ということなのでしょう、そのための他天体からの物質横取り吸収、発熱X線発生なのだろうと想像します。


それは1図に示されるような物質の移動のことで、天体Bを取り巻く巨大な物質Bの端っこ部分が、強力な引力を有する天体Aに吸い込まれるというものです(何を読んでもスルリと書かれています)。それが天体Aに到達してX線や赤外線が発生するといいます。

ここで気になることがあります…1図のようなことは起こりうるのでしょうか?

天体Aと天体Bが宇宙空間に静止していたのなら、両者は互いの引力で引き合い、さほど時間を必要とせず合体あるいは吸収してしまうでしょう、近づきながら周囲を回ったとしてもさほどの時間もかからないでしょう。 そこそこ長期にわたり関係を持っているのなら両者はつり合っていなくてはなりません。両者がつり合いの動き(互いに周回)をする中で最も近づいたときが1図のような位置なのでしょう、そしてつり合っているのなら物質の移動は起こらないことになります。

物質Bは天体Bの引力の管理下にあります、その物質が取られるのであれば天体Bが必ず取られます。

またつり合うのであればAはBのすべて(全体)とつり合うことになります。1図のような部分的物質の移動は起こらないでしょう。

引力の働く距離に区切りはありません。遠く離れたので引力はゼロ…とはなりません。どことつり合っているか、どこに落下しているか、そのどちらかで天体は存在します。動きのスタンスが数億年以上であるためわからないだけです。


もっと隣接する場合を想定してみます。同じく両天体が連携して共に動き、最も近づいたときが2図のようなことだとします。

物質B群の中にめり込んでしまう位置で天体Aがつり合っていたなら…、 遭遇した最初では物質BはAに落下吸収される部分があったでしょう、ですが両者がつり合って以降は、天体Aは新たに物質A領域を形成し、両者はそれぞれ物質を本体にまとった姿でつり合うことになるでしょう。

たとえば天体Bを太陽、天体Aを地球、物質Bを月と想定すれば分かりやすいでしょう、太陽の物質圏と地球と月が重複しますが地球は月を引力の管理下に置いて安定しています。地球の大気が月や太陽に吸い取られる現象は発生していません。

天体AとBどちらが重いか大きいか強大であるかなどは、周回の動きや領域が大小するだけであり、どちらであっても意味は同じことです。

また、つり合っていない状況での吸収であれば、多量の物質Bが天体Aに落下直撃するでしょう、でも一時で終わってしまい、Aは物質Bの中を突切って過ぎ去るか或いはすべて吸収となり、我々に強いX線を観測できるチャンスが長々と続くことはないでしょう。

光源のない位置のX線の発生を、物質を横取りしていることで生じているとするのはいかがなものでしょうか。そのような移動や流れは起きないのでは…また吸収による発熱も、それによるX線発生も確実性がないのでは…  

   2012.6.28 

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