19・潮汐解明のポイント


月の引力は地球も海水も引張らない!
冗談や勝手理論ではありません、よくよく考えてみましょう。

・物体は周回速度を持つことで宇宙空間に存在できます。
重量やではなく速度の分析が 現実をより理解できるのでは…
引力は「物体の速度に作用する」と見るほうが正確です。


ャトルが下に向けて地球を周回しています。宇宙飛行士がシャトルから数百m離れた作業現場に着きました。

地球が右方にありますので飛行士はシャトルより少し強い引力を受ける位置にいます。

現場に着くまでのいきさつを考えないとすれば、飛行士はとりあえずはシャトルと同じ「黒矢印」の速度で動いています、その後は「青矢印」か「赤矢印」のどちらが加算されるでしょうか?



土星には恒久的に形を保っている有名な輪がありますが、それを構成する岩石や氷塊は土星に近づくことはせず、内側になるほど周回速度が速くなっています。

構成する無数の氷塊・岩石・砂礫ひとつ々々に起動の力はありません、置かれている状況に身を任せるだけで、土星との距離により僅かずつ異なる速度を得て、あの整然とした姿を保っています。

リンク別窓: 土星の輪について(wikipedia)

それと同じ状況ですから飛行士には「赤矢印」が加算されると思われますね。「青矢印」は加算されないでしょう。

よくある説明は… 飛行士はシャトルより強い引力を受けているので、つり合う遠心力を得るためにはシャトルより速い速度が必要である。つまり『速度不足だから 遠心力も不足となり、地球に引き寄せられる』などと言うものです。

しかし、ご承知の通り 遠心力は実在しません、説明も正しくありません。正しくは「引力に見合う角速度に矯正される」…で良いでしょう。  <※詳細を下に別記>

これに対抗する逆噴射を飛行士自身が行い続けると、「赤矢印」が押し込まれた瞬間から「青矢印」へと変化を始めていきます。(絵は誇張、実際はごく小さい噴射です)

視点を替えれば、『つり合っている月の引力は地球の海水を引っ張っているのではなく横に押している(流している)』ことがわかります。

「20・地球の潮汐〜」に続きます…


<※詳細>
引力源を周回する物体は、 ある慣性速度(直進)を保持した状態で 引力源に自由な落下を続けています。シャトルも飛行士も月も地球も土星の輪も同様です。

慣性速度と自由落下速度が合体すると下図の黒矢印になります。方向が内側に変化し続けている黒矢印には角速度という名前が付けられています。

結果として引力は角速度に含まれてしまいます、角速度は短い時間であれば 引力源からは 90度 横を向いています。

    <図で、引力源を同位置とすると煩雑で比較しにくくなる
    と思い、全体を左に移動させA点で重ねています。>
飛行士の位置が引力源に近くなると以下のことが起ります。

1.引力の微増により角速度の内へ曲がる力も微増する。
2.よって角速度はより内向きへと変化する。
3.変化後の角度速度は変化前よりも大きくなっている。
  黒と朱の矢印の長さを比較してください。
  元々の慣性速度に変化はありません。
  ただし、変化は「少しずつ」であることが条件です。

納得いかない方は見るしかない。    ダメ押し。


   2011.12.4 

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